日本酒(清酒)や焼酎の輸出方法とは?海外との貿易ビジネス

投稿日:2011年6月22日|投稿者名: 中野 |26936 回閲覧

日本酒の輸出方法は、どうするのですか?

という質問をよく頂くので、簡単に書いておこうと思います。

 

まず、ポイントになってくるのが

「何処の国の誰に売るのか?輸出するのか?」

です。

 

といいますのも、国によってアルコールに対する輸入規制があるために、日本から日本酒を輸出しても、必要書類が不足していると、その国の税関にて止められてしまう可能性もあるからです。

 

アルコール飲料に関しては、日本国内での取り扱いも免許制で厳しいですよね。

これは、海外でも同じケースが殆どです。

(香港のようにアルコール度数が30%以下なら、比較的簡単に輸入出来る国もありますが・・・)

 

輸入免許取得が非常に難しい国もあれば、比較的簡単に取得できる国もあります。

 

相手が個人なのか?それとも会社、法人なのか?

これもかなり重要なポイントです。

 

海外の方が個人的に日本酒を入手したい場合は、殆どの場合、その国内で輸入免許を持っている会社が流通させている商品を、小売店などで買うことが出来るというのが一般的です。

 

今後、規制の緩い国へ、日本国内からオンラインショッピングモールなどを通じて販売できる土台が出来て行くかもしれません。(楽天のサイトで海外向け(規制の緩い国向け)にプロモーションをやっているのを見かけた事があったので・・・。)

 

いずれにせよ大きなロットでの貿易ビジネス(日本・海外のBtoB)をお考えであれば、

日本国内で輸出卸免許を取得する必要が出てきます。

 

勿論、免許を取得するにはクリアしなければいけない難しい要件が

ありますので、1つ1つクリアしていくことが必要です。

 

特に申請先が税務署になりますので、

「数字」も重要です。

 

詳しくは、ヒアリングをさせて頂かないと、最善の提案が出来ないので

気軽にお問い合わせをいただければと思います。

 

 

 

海外にいる輸入会社(インポーター)が必要

 

また、いくら海外へ日本酒を輸出したい!輸出方法だけを

調べていても、相手がいない限りは成立しませんね。

 

ですので、海外のインポーターと取引が出来る状態であるのがポイントです。免許の申請書類の中でも、海外の取引予定先からのサインなどが求められますので、インポーターとつながる事は非常に重要です。

 

その他に勿論、日本酒を仕入れるルートの確保も大事になってきますね。

売りたい -> 相手が見つかった! -> 売る商材が無い・・・では成立しません。

 

ですので、海外への販路開拓にも積極的な酒造会社との関係作りも同時進行で必要です。

 

もし、酒造メーカーが見つかったとして、そのメーカーが既に他の輸出エージェントや、輸入会社と取引をしている場合は、その際の契約条件にも注意をする必要があります。

(すでに独占契約などを結んでいる場合は、難しいですよね)

 

継続して輸出していくには、海外のインポーターが持つ現地での流通チャネルというのが非常に大きなポイントとなってきます。輸出開始できても、リピートがなければ、商売として成り立たないのでインポーターの販路を通してリピートが発生しなければ、輸出の注文も来ないからです。

 

国によっては日本酒ブームがあったり、これから盛り上がりそう?であったりすると思います。

  • 一時的に大きなトレンドがあっても、数年後まで続いているか?
  • 今後も発展する見込みがあるのか?
  • ライバルの参入がしやすいのか、どうか?

様々な要件を考えながら輸出について考えていかなければいけませんね。

 

そういった意味でも、いきなり直ぐに輸出を開始するぞ!

と思っても、形にするまではステップが必要ですので計画したり、話を進めたりしていく必要があると思います。考えていても分からないことが多かったり、難しい事も多く困っている・・・、という方は一度僕達に相談してみてはいかがでしょうか?

 



日本酒や焼酎を輸出したい方とお考えの方にお勧めのページはこちら


その他に読まれている記事のご紹介