日本産のワインを海外へ輸出したいとお考えですか?

投稿日:2016年9月23日|投稿者名: 中野 |11146 回閲覧

日本からMade in Japanの国産ワインを海外へ輸出したい!

そうお考えでしょうか?

 

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(山梨産のワインへの注目度が高くなってきている)

 

「日本のワインを輸出したい」という相談は僕達の10年のコンサルの中でもとても少ないのですが、実際に海外出張した際にワインショップへ足を運ぶと「Koshu Wine」を見かける事はあります。結構ビックリします!この国に日本のワインが輸入されてるなんて!と感動的です。

 

実は甲州ぶどう(Koshu grape)は海外のワイン業界関係者と話をしても話題になる事があります。最初Koshuという単語を外国人の方から聞いた際は「古酒?」と思ったのですが、そうではなくて「甲州」の事を指してました。「こうしゅう」という発音ではなく、「こしゅ」と発音してくる事が多く、日本人が聞く分には、一瞬「?」と思う時があるかもしれませんね。

 

海外のワイン流通関係者が日本のワインについて話題にしてもらえると、やはり日本人の僕としては嬉しいです。約2年前ですが、山梨県勝沼のワイナリーさんをご訪問させて頂いた事があるので、日本のワインが海外へ広がってくれればな~と常々思います。

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勝沼のワイナリーさん訪問記事はこちら

 

日本のワイナリー達はKoshuの海外向け輸出にかなり積極的に取り組んでいまして、専用のウェブサイトも立ち上げているようです。

参考: http://www.koshuofjapan.com/

 

 

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Koshu grapeで造られたワインは、僕の印象ですと、とてもサッパリとしていて酸味も引き立っています。フレッシュな感じなので、夏場や暑い日に適度に冷やされた温度で飲むと、暑さを忘れるようなフレッシュな雰囲気を楽しめると思います。

 

 

ワインの輸出について

 

僕達が取得した輸出免許では勿論果実酒の輸出も可能でして、実際に海外へ輸出した事もあります。そこで輸出をお考えの方に簡単なポイントをお知らせしますね。

 

まず、輸出したい!とお考えであれば、「正規輸出」を行いましょう。どういう事か?というと商売目的で輸出をするのであれば、ちゃんと免許を取得して、お酒を扱い利益を作る流れで輸出するのがMustですね。免許をもっているからといって、どこかの小売店やネット販売サイトから購入したものを自社の免許を使って販売する事はできないので注意が必要です。

 

仕入れ先に関して言えば、

  • ワイナリー(蔵元)から直接仕入れ、免税して輸出する
  • 卸売会社から購入し、免税しないで輸出する

の2点になってきますね。

 

もう一度書きますが、既に免許を持っていても

  • 小売店から購入したワインを販売目的で輸出する

という行為は認められないので、ご注意ください。

 

輸出はしたいけど、まだ免許をお持ちでない場合は、まずは免許の取得が先になりますので、僕達にご相談頂ければ積極的にサポートさせて頂きます。まずは免許を取って、早く輸出出来る体制を整えたいですね!

 

さて、実際に輸出するとなると方法は2つあがってきます:

  • 空輸で輸出
  • 船便で輸出

 

ご想像がつくと思いますが、空輸の場合ですと「早く」相手国へ届ける事が出来ます。日本の空港から出航された貨物は、約1日、2日もすれば相手国の空港に到着しますね。その後、現地で輸入通関処理をすれば、空港到着後数日以内で輸入者の手元にワインが届きます。船便の場合ですと、時間が長めにかかってきますのでスケジューリングはご注意ください。まず日本の港でコンテナへのせる作業があり、次に輸出通関ですね。これで1週間~10日はかかるとみた方がいいです。ですので、船の出航の約1週間~10日前には出航する港近くの保税倉庫へワインを到着させる必要があります。あとは、航海ですが、これは相手国との距離によって時間が変わってきます。ヨーロッパ方面であれば1ヶ月半程度はみたほうが良いですね。北米の西海岸であれば、2週間程度といったところです。東海岸へお考えであれば、日本の港出航後4週間ぐらいはみたほうがいいです。

 

僕達は今までに空輸・船便の両方で日本のワインを海外へ輸出した事があります。やはり空輸は早いので良いなと思うのですが、どうしてもコスト高ですね。日本のワインは蔵出し価格でも結構な価格なので、出来る限り輸出時のコストは下げたいものです・・。船は時間がかかりましたが、輸出相手(輸入者)が急いでいないのであれば船も良いかと思います。

 

 

日本のワイン輸出はニッチだし、今後の伸びも期待出来そう

 

僕達は日本のワインは今後もっと海外で広がっていくだろうと予想しています。まず生産者であるワイナリーが積極的な姿勢で海外展開を進めているようですし、海外のワイン流通業界でも少しずつ認知度が広がっているようです。

 

また、「安いワイン」というような位置づけで広がっているのではなく、「高品質ワイン」というブランディングで海外へ広がっているようですので、輸出者としても良いビジネスが出来ると思います。品質の高いワインとして海外へ広がっていけば、「価格勝負」で輸入者へ提案をしなくていいからです。「品質重視」の輸入者とビジネスが出来れば、日本のワインの良さを理解してくれるでしょうし、輸入した後も良いTake careをしてくださると思います。

 

もしもこれから日本のワインの輸出をお考えであれば、まずは免許の取得であったり、実際の輸出貿易実務が出てきますね。そういった面で僕達がお役に立てそうであれば、お気軽にご相談してみませんか?

 

 



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