先日、香港に住んでいる知人から日本酒の輸出、輸入について相談を受けました。
(出張で行った際に、ビルの上のバーから撮影しました!)
その方は、日本酒を輸入して、香港で、飲食店、レストランに普及させていきたいらしいのですが、なかなか難しい・・・といっています。
もう既に、2回ほど日本からのShippingを受けているらしいですが、
売り先の開拓に悪戦苦闘しているそうです。
といいますのも・・・
香港では、日本酒人気のブームがかなり過熱しているらしく、
スパーなどでも、充実した品揃えの日本酒が並んでいるそうです。
ですので、これから日本酒をスーパーに売り込んでいくには
なかなか難しいという所まできているそうです。
その知人は飲食店向けにマーケティングを展開していきたいそうですが、飲食店も、もう既にスーパー等で出回っている日本酒は扱いたくないという方が多いらしくあまり出回っていない品種を探しているそうです。
う~ん、
なかなか難しいですね。
何故、そんなに人気なのか?
これは一概には、「これが理由でしょ」とは言えないと思いますが、
僕なりに考えると、
- 日本食や酒文化への興味が高い
- 日本食を提供している店の数が多い、増えている
- アルコール度数が30%以下の酒には関税がかからない
- 現地インポーターのプロモーション活動が活発
- 輸入商品を買うのに抵抗がない
- 試飲回のようなイベントで認知度が上がっている
こんな感じが背景にあるのではないでしょうか?
実際に香港へ行って感じた事ですが、
『もしかしたら東京にある小売店以上に酒が揃っているんじゃないの!?』という位、
品揃え豊富なお店がありました。
その中にある商品を見てみたところ、Bottling dateが比較的最近の物、1年以上の物があったりします。僕が思うに・・・の話ですが、「有名な酒」や「Namingが良い酒」は回転が早いようです。龍って付く名前の酒も好きなのかな?っと思いました。確かに風水とかでドラゴンは出てきますしね。
日本酒の輸出相手国の統計を見ても、アメリカに続いて、香港というのは上位にいますよね。「エリアは小さいけど、消費は大きい。」この事実を考えると、香港市場から学べる事は沢山ある気がします。(中国本土へ流れているって話じゃなければ良いですが・・)
船便・空輸について
香港へ送るには、「船・空輸」の2パターンが考えられると思いますが、少量の場合なら空輸がお勧め。空輸で考えるなら、まず蔵元から空港近くの保税倉庫へ送ってもらう、ここで要する時間は1、2日。貨物到着を午前中にすれば、その日の夕方・夜の便には乗せれますよね。
飛行機なら、日本を出航して約6時間後に現地到着。通関の時間等も考えれば、輸入者の手元には、到着後2日ぐらいを考えておけば大丈夫です。なので、比較的短い時間で輸送が可能。ただし、1本当たりのShipping costはそれなりに高いですね。約500円~でしょうか。
船の場合は、蔵から日本の港にある倉庫へ到着させ、その後、コンテナ詰めなどに約1週間~10日程。で、出航して約12日~14日程度で現地到着。
その後、通関とコンテナ出しに2,3日程度。トラックデリバリーに1日ぐらいなので、何だかんだで結構時間がかかりますね。それでも、ボリュームが多いShippingであれば、船の方が1本当たりのShipping costが低いので、船という選択肢もありますよね。
香港は日本から近く、そして日本文化への関心度も高いエリアですので、
日本酒も更に広がっていくと嬉しいですね!