ブルガリアからワインの輸入販売?

投稿日:2009年5月15日|投稿者名: 中野 |9130 回閲覧

「ブルガリアのワインを日本に輸入して広げていきたい。」

この様な相談を頂き、無事に免許取得をサポートする事が出来ました。

 

今回、ブルガリアという国を聞いて初めてその地域のワインを知る機会となりました。今まで自分が味わっていたワインといえば、他のヨーロッパのワインが多かったのですが、ブルガリアのワインを知ってからは、とても品質が高いなと驚きました。実際にインターネットで調べてみると、そんなに高価ではなく、手ごろな価格で入手可能なブルガリア産のワインが沢山あります。

 

また、ブルガリアのワインはコンテストで高い評価を得てるものも多く、僕自身、新しい産地の開拓のキッカケとなりました。そして、調べてみるとブルガリアのワインは80年代にイギリスでとても人気が出たそうです。その後は、別のワイン生産国もワイン生産に力を入れ、少しずつマーケットの様子は変わっていったようです。

 

日本では、インターネットや、ワインの専門的な店に行くと、ブルガリア産のワインを目にする事が出来ます。種類は、そんなに多くないので、あまり知らない方も多いかもしれませんが、実際に買ってみて飲んでみると、とても飲みやすいワインに僕は巡り合っています。

 

 

輸送時に掛るコストがポイント

 

ヨーロッパからワインを日本へ輸入する際に、やはり気になってくるのは輸送コストですよね。空輸ですと、時間的には早く輸入出来ますが、輸送コストは船便と比較すると高めになります。勿論、船便ですと空輸便より輸送コスト(1本当たり単価)は安くなりますが、輸入する物量次第で、どちらの選択が良いのか?を考えるのが好ましいかと思います。

 

ある程度多めの輸入をお考えであれば、FCLになると思いますが、最初からそんなに多くの量を輸入しないのが一般的かと思います。そうなってくるとLCLの選択肢を取りたいと思いますが、Dryになってくると思います。ReeferLCLをオファーしてくれる船会社もあるかと思いますが、ブルガリアからのそのようなサービスは今のところ聞いた事がありません。

 

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600KG前後までの貨物であれば、空輸という手段も良いかと思います。それなりにフレイト代はしますが、船便時の現地+日本の港コストを考えれば、空輸の選択肢も悪くないかと思います。

 

 

輸入通関時の税金計算も重要

 

たまに、輸入するワインの税金は相手国ごとに異なりますか?と聞かれる事があるのですが、果実酒であれば、どこの国から輸入されても日本の通関時に掛る関税・酒税・消費税は同じです。例外としては経済協定のような二国間での関税を下げる特例があれば、関税に関しては変わってきますよね。その際は、現地より証明書を発行して頂き、通関時に提出する必要があります。

 

シッピングコスト+税金+国内輸送コスト+場合によっては保管料等を考えると、販売時の価格はそれなにり上がってくるので、輸入する際の物量をよく考えて、どこでどの位の経費がかかってくるのか?を事前に試算するのがお勧めです。そうする事で、実際に輸入する際に「予想以上にコストがかかった!」なんて驚く事がないかと思います。

 

輸入前の一通りの準備を含め、こういった試算についても僕達は行っていますので、これからワインの輸入をお考えの方はお気軽にご相談頂ければ幸いです。

 



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