「ワインやビールを海外から輸入したい!」
この様なお客様を僕たちは2006年からサポートしてきていますが、
免許より貿易実務について頭を悩ませる方も結構多いなという印象があります。
海上輸送、空輸での手配の仕方など、どうすればいいか・・・とお考えの方も勿論多いのですが、
同じくらい沢山相談を受けるのは「ワインの保管倉庫」についてです。
初めてワインやビールの輸入ビジネスを始める場合、シッピングの手配や、
輸入通関用の情報収集もどうすれば良いか?などについて、
まずは情報収集をはじめ、1つ1つクリアにしたいですよね。
そして次に出てくるのが、
- 「どこに、どうやって保管しよう」
- 「お客様への配送・発送はどうしよう・・」
等の物流に関する話ではないでしょうか。
東京・横浜でワインの保管をお願いする倉庫
僕達のお客さんは、全国様々な地域におりますが、輸入時は東京か横浜でお酒を保管したいというお客さんが多いです。
配送先も東京が多い場合、近場に倉庫があった方が何かと早い・簡単というイメージを持たれているのかもしれませんね。
さて、どうやって倉庫会社を見つければいいのか?
とお探しの場合、出来れば「良い評判」というか、「誰かの紹介で」倉庫を決めたいという方も多いのではないでしょうか。
僕達が直接倉庫と契約をしている訳ではないのですが、窓口となる通関士さんにいつも倉庫の紹介をお願いしています。
ですので、僕達のお客さんの輸入通関を担当してもらい、その後、倉庫についても対応してもらうという流れです。
この方が、お客さんも色々な面倒がないので、物事をスムーズに進める事が出来るかと思います。
ちなみにですが、僕たちも倉庫には何度も足を運んでいますので、
場所や、倉庫内の雰囲気等もある程度分かるので、事前にお客さんにその内容をお伝えしたりもします。
倉庫を借りてワイン販売をする際のコスト・料金・経費について
さて、倉庫を使用すると決めたのはいいけど、倉庫を利用するにはコストがかかってきますよね。
でも、そのコストをどの位みておかないといけないのか?
が分からないと、輸入した商品の販売価格を決めるのが難しいと思います。
そこで、僕たちは、シンプルなシュミレーション表を用意しています。
輸入サポートのお客さんに参考程度に使用してくださいといった形でお渡ししています。
このシュミレーションを使用すると、「750ML、12本入り」、「750ML、6本入り」など、異なる箱を保管した場合のおおよそのランニングコストが分かります。
その他にも、倉庫から頂く見積もり内容を入力する項目があり、「入出庫料」、「ピッキング代」、「作業代」等も管理が出来ます。
このシュミレーションを使うと、
「例えば200ケースを輸入して預けた場合、6ヶ月でどのくらいのコストがかかるのか?毎月の出荷はOOケースで・・・。など」
の情報が分かります。
勿論、あくまでもシュミレーションですので、実際の倉庫契約時・使用時には誤差が出てくると思いますが、
ある程度の数字を掴むことができるので、商品の販売価格を考える時に役立つかと思います。
月々の経費を考えず、商品の販売価格を決めるのは危ない
輸入する際は、
- 輸出者(ワイナリー)の提案してきた商品価格
- シッピング代
- 港コスト・通関コスト
- 倉庫代・保管代
- 配送費
- その他の必要経費
を、ある程度把握して(想定して)計画を考えないと、ワイナリーの蔵出し価格は安いけど、
自分の販売価格をどのように決めれば良いのか?が曖昧になってきますね。
「蔵出し価格が安い=安い小売価格を設定できる」
という訳ではなく、自分が輸入して販売していく上で、どの位のコスト(経費)が乗ってくるから、
それをPayする(赤字にならないよう)には、販売価格は最低限OO円にしないといけないといった計算をした上で販売価格を算出する必要があるかと思います。
ただし、初めての輸入の場合は「経費が不透明」なのが、悩みどころですね。
分からない・・・だけでは、いつまでたっても販売価格決めが出来ないので、
シュミレーションを行っていく事で、こういった数字の問題が解決していくのでは?と思います。
倉庫について、色々とお困りの事も多いと思いますが、
情報収集をしたり、信頼できる相手に実務の相談をしたりして、
効率良くビジネスをスタート出来れば幸いです。
お困りの事があれば、お気軽にご相談ください!