日本酒の海外進出について、この数年で色々と話を聞くようになったと思います。過去10年の輸出の統計を見ますと、ザックリですが右肩上がりで増えていると言う事が出来ますね。そこで、中国(中華人民共和国)へも日本酒を輸出してみたいと色々とお調べになっている方も多いのではないでしょうか・・・。
ネットに出てくる情報は、本当に役立ちそうですか!?
具体的に中国向けの輸出を考えて、情報収集をネットでしても
「何だよ全く使えない話ばかりじゃん!!」
と困っている方もいるでしょう。
- PDFのハンドブックはあるけど、自分の「かゆい所」に役立つ内容ではない・・・。
- JETROの留意点情報はある程度役立つけど、「実務」を行う人間にとっては、もう少し突っ込んだ内容が欲しい・・・。
- ニュースサイトは、「日本酒が人気!」ぐらいの話だけ・・・。
- JETROのページ内容を「引用」してるだけのサイトもチラホヤ・・・。
このようなサイトを見続けても、実際の貿易実務を行うあなたにとって、あまり役立たない情報ばかりではないでしょうか。「ふ~ん」と役立つ程度だけど、「じゃあ、実際に近々輸出したいから、どうすればいいの!?」と、困る場合もあるかと思います。
「情報を並べただけで、実務を行った事が無いという人が殆ど」
だから当たり障りのない情報だけが目につくのでは?と僕は思います。
中国へ日本酒を輸出する実務相談をしたいなら、経験のある人に聞くのが効率的
僕達は輸出入を行う法人も運営しており、2012年より実際に海外へ日本酒・焼酎の輸出を行ってきているので、輸出の実際の舞台裏はある程度分かってきている方だと思います。中国へも輸出した経験があるので、どの様に準備を進めていくのか?はある程度分かってます。
ちなみに、僕達が輸出する際はコンテナ単位での輸出なので、数量も金額もある程度多い実務となります。ですので、この位の規模で輸出をお考えの方であれば、僕達の経験がお役に立てるかもしれません。
上の写真は、横浜の保税倉庫に到着した出航前の貨物の様子です。基本的に僕達は、自分達で目視出来る港を使用したいので、「横浜港」から貨物を出すようにしています。月曜日の午前中に各社の酒蔵から貨物が倉庫へ到着し、その日の午後に貨物のチェックに行くようにしています。ですので、この写真を撮影したのは、月曜日の午後3時ぐらいです。
僕達は保税倉庫でパレッタイズ作業を自分達で行う場合もあれば、倉庫業者さんにお願いして全部行ってもらう場合もありますし、酒蔵さんの方でパレッタイズしてもらい倉庫へ搬入してもらう事もあります。ケースバイケースでやり方を選択している感じです。実務経験が無い方ですと、「どんなケースだよ!?」って思うかもしれませんが、僕達が大事にしているのは、「時間とコスト」の2点を考えて、パレッタイズ方法を毎回のシッピングで決めるようにしています。
「中国向け輸出は難しいぞ!」とお伝えさせて頂きます。
なぜなら今まで僕達が輸出してきた相手国の中でも、中国が一番、もう本当に一番大変です。ハッキリ言って、「何でそんなに面倒臭いの!?(本気で怒)」って思うほど、大変だなという印象です。
僕達は実際に輸出に向けて結構な時間をかけて1つ1つの準備を進めました。勿論、最初はJETROさんのHPの内容を読んだりしましたが、ざっと読んだ程度で、特にそのページに書いてある情報が輸出に役立った訳ではありませんでした。
- 情報収集
- 各種提出物の準備
- 蔵元とのやり取り・指示出し
- 行政機関とのやり取り
- 原本の入手
- 現地との内容確認
- 入金確認
- 出航
- EMSで必要書類の発送
- 現地輸入通関でOK!!
この流れに行きつくのに、本当にどれだけの労力と時間を使った事か・・・。
<実務書類>
↓実際に僕達が輸出時に取得する書類の一例
実際に本気で輸出準備を進めている方であれば、分かると思います。中国側で無事に輸入通関が出来るように、日本側で準備をしなければいけない事が、どれだけ大変か・・・。
実務を行っていれば、実際に輸出後にふと気づくと思います。
今までネットで調べてきた情報って「実務を行う人間向けではない」と・・。
実務の情報はネットではなく、経験者から学ぶ方が早いし確実。
でも日本酒の輸出を行っている会社や人自体が少ないので、相談相手が見つからないのが現状です。誰でも、本当に誰でもかなり苦労されると思います。
輸出案件が具体的な話じゃない相談には、残念ながら対応出来ません・・・
- 中国輸出に興味があるから、とりあえず相談してみたい
- 中国国内にいる知人から、日本酒を送ってくれと頼まれている
- あっちに輸出出来れば絶対に売れて良い商売になるから!
など、
現段階で「輸入者、輸出者、蔵元(商品)」が揃っていないのであれば、漠然とした話であり、そういったお話へのご対応は残念ながら出来ません。
なぜなら、そういったお話は沢山頂き、今まで1つも輸出案件として実現した事が無いからです。輸出・輸入を正規で行うには、「体制が整っている」必要があります。体制を整える事が出来ない状況では、僕達の実務の話は合わないからです。
モヤモヤを解消して一歩先へ進む?
- 自社が輸出者となって(免許を取得して)実際に輸出する
- 輸入者も免許を持っていて、貿易実務が分かる
- 協力してくれる蔵元がいる
この3つがそろっている方であれば具体的な話が出来ますので、僕達のコンサルがお役に立てるかもしれません。
中国向け輸出について具体的なプロジェクトが始まっていて、どうしても実務的に分からない事がある場合はまずはお気軽にご連絡を頂ければ幸いです。