「ワインの輸入を始めたいけど、英語は苦手だし大丈夫ですかね?」
相談時に、たまにこの様な質問をされる方がいます。
海外とやり取りをして輸入をしたいのであれば、相手が日本語を理解してくれるというのはあまり考えられないですよね。そうなってくると外国語でのコミュニケーションが求められてくるのが一般的です。その際に殆どは英語でのメールのやり取りが主になってくると思います。
「英語でのメールのやり取り・・」これについて苦手意識を持たれる方もいますが、実際に求められる英語力というのは、そんなに難しくないです。相手は、日本の輸入者に完璧な英語を求めていないですし、もしかしたら相手自体が英語が母国語ではない場合もあります。例えば、ヨーロッパからワインを輸入したいといっても、フランス語やスペイン語、イタリア語などを母国語とする相手がいてとうぜんですよね。そんな時でも輸入者とワイナリーとの連絡のやり取りは「英語」で行う事が多いです。つまり、相手もネイティブの英語スピーカーではない場合がよくあります。それでも、僕達のクライアント(今まで何名も)は無事にワインの輸入販売を行っています。
輸入ビジネスを始めるなら、これだけは頭に入れておこう!
- 相手は、日本で輸入してくれる輸入者は自分の仲間と思っている
- ビジネスで伝えたい内容というのは意外とシンプル
- 英語が全く出来ないクライアントの例をご紹介
輸出者(生産者)にとって、海外の輸入者は仲間同然
もしもあなたが○○ワイナリーのワインを輸入したい!とお考えであれば、輸出者側(ワイナリー)からしてみれば、「本当にありがたい話」なのは当然ですよね。特に、そのワイナリーの商品が日本で流通していないのであれば、「少量からスタートでも良いので、是非輸入してください」と思うはずです。
勿論、規模の大きなワイナリーの場合は、輸入者との間で「最低限この位は輸入してほしい」といった希望を伝えてくる事もあるかと思いますが、最低ロットを気にしないメーカーも勿論います。基本的に最低ロットを伝えてくる場合は、「輸入者が独占契約」のオファーを出す場合が多いかと思います。「日本で御社の商品流通をするのは弊社だけにしてほしい」と強い要望を出せば、輸出者側も「それでは、年間最低限この位は購入・輸入してください」という場合があります。つまり、輸入者が独占契約の話を持ち出さず、まずは輸入してみたいというオファーを出す段階では、ミニマムロットの話をしなくても、輸入が開始出来る事もありますよね。
特に今まで日本への流通が無かったメーカー側からすれば、今回の話を機に日本市場へ自分達のワインが流通してほしいという気持ちが出てくるはずです。その時に、輸入者に対して強く縛りを付ける事はあまり考えられません。縛りが強くて、商談が流れてしまう方が痛いですよね。
ポイントなのは、メーカー側からの理解を得て、輸入者と輸出者(メーカー)がチームとなって、輸入プロジェクトを開始出来るか、どうか?です。「自分達の商品が日本で売れてほしい」とメーカー側が考えるのであれば、勿論輸入者へ協力的な姿勢になります。その時に、「英語がどうのこうの・・・」といった些細な事は問題にはならないでしょう。
輸入者側がちゃんと「私達は御社の商品(ワイン等の酒)を日本へ輸入して販売していきたいんです」という意思が相手へ伝われば、メーカー側としても「日本市場に挑戦するチャンスが来た!」とチャンスとしてとらえてくれるはずです。まずは、この意思表示を伝えるのが大事ですよね。
輸入ビジネス時に相手へ伝える内容は結構シンプル
考えてもみてください。輸入者であるあなたのメーカーへのオファーは、相手にとっても魅力的です。相手の商品が既に日本で流通をしているのであれば、オファーを断られるかもしれませんが、もしも今現在日本に流通していないメーカー・商品であれば、相手にとっても良い話なのは間違いありません。
そして、輸入をしたい場合のやり取りは結構シンプルです。
例えば、
- We would like to import your products into Japan and sell it to retail stores, restaurants and consumers. Could you please consider exporting your products to Japan? 私達は御社の商品を日本へ輸入し、小売店、レストラン、消費者へ販売したいと希望しています。日本への輸出についてご検討して頂けますか?
- We are wondering whether it’s possible to sell your products in Japan, or not. If you are interested in exporting your products to Japan, please let us know. 私達は御社の商品を日本で販売可能かどうか気になっています。もしも御社が日本への輸出へご興味がありましたら、お知らせ頂けませんか?
こんな感じで、「自分達が相手の商品を日本で売りたいんだけど、興味がありますか?」と相手へオファーを出してみて、反応を見るだけです。まずは、日本市場に相手が興味があるか、どうか?がポイントですので、そこがハッキリと伝われば大丈夫ですよね。この位の英語であれば、Google翻訳機能を使ってもメール文は作れるはずです。
ちなみに、「私達は御社の商品を日本へ輸入し、小売店、レストラン、消費者へ販売したいと希望しています。日本への輸出についてご検討して頂けますか?」をGoogle翻訳ページで訳してみたところ、以下の分が表示されました。
- We will import your products to Japan, retail store, we hope and want to sell restaurants, to the consumer. Can you please consider exports to Japan?
最初に僕が英語で書いた文に、だいたい近い内容になっていますね。どちらの文をメールで送っても、相手には輸入者の意思が伝わるはずです。
英語に苦手意識があっても、実際にはGoogle翻訳等を使えば、ビジネスで使用する英語も無料で翻訳してもらえます。こんな便利なツールがあるのに、「英語が出来ないからどうしよう・・・」なんて悩んでいるのは勿体ないですよね!!そして、相手側から返信メールがあったとしても、その内容をGoogle翻訳に入れれば、日本語訳を出してくれます。その内容を見ながらコミュニケーションを取れば、ある程度商談を具体的に出来るはずです。
英語が全く出来ないクライアントの事例
今まで僕達が輸入サポートをさせて頂いたクライアントの中には、英語が出来る人、全く英語が出来ない人もいました。しかし、「英語が出来ない=輸入が出来ない」という訳ではなく、問題なくスペインからスパークリングワインを輸入されたクライアントもいます。
このクライアントを例として挙げれば、相手はスペインのワイン・スピリッツを造っている会社でした。勿論、「スペイン語」が母国語の相手です。輸入者とのやり取りは「海外営業担当者」がつきまして、彼はスペイン人でしたが英語でメールをしてくれました。そして、輸入者の日本人は「自分英語苦手で殆ど出来ないんですよね」という感じでした。
それでも、まず始めに日本から「御社の商品を輸入したい」というオファーをメールで出しました。とてもシンプルな内容ですよね。そうしたところ、海外営業担当者より返信があり、「私達の商品はまだ日本では流通していません。ですので、御社との取引にとても興味があります」といった感じでプロジェクトがスタートしました。相手との連絡のやり取りは基本的にメールだけで、実際に電話で会話をするといった事は無かったようです。
何度かメールのやり取りをして、
- 商品カタログをPDFで送ってもらい
- 商品価格を教えてもらい
- 自分達の購入したい希望数量を伝え
- 日本へ商品が送られてきた
- その後通関をし、国内販売開始
- 販売開始後、注目を集め直ぐに良く売れた
- 次の発注を出した
という、流れになりました。
今では、メーカー側から販促品も送られてきたりして、お互いに良好な関係を築いています。そして、輸入した商品も色々なお店で売られるようになったので、次の注文を出して到着待ちです!と言っています。「売れるようになると、在庫と次の発注の調整が難しいですね!」と嬉しいコメントをされています。
このクライアントは「英語への苦手意識」は少しだけあったとしても、「大きな問題ではない」と考えていたようなので、言葉の事を気にしているようではありませんでした。そして、実際に輸入した後は、もう言葉の壁を考えるよりは、「次回の発注!」の方を考える方が多いようです。輸入したところ、良く売れるので「嬉しい悲鳴」という感じでしょうか。メーカー側とやり取りをするのは、「発注時・輸入時」ぐらいなので、普段の日本国内の商売には特に影響がないようです。
もしもあなたが今現在ワインやその他の酒の輸入を考えているけど、英語が苦手だから・・・と悩んでいるのであれば、まずはGoogle翻訳でも良いので「相手へ伝えたい内容を翻訳してみて、メールで送ってみる」というチャレンジをしてみては、いかがでしょうか?
そのメールがスタートで、お互いのやり取りがスタートするかもしれませんね。翻訳もメールを送るのも「0円」で出来ます。ですので、金銭的なリスクもありません。やらないで悩むよりは、やってみて次の行動を考えるというポジティブな姿勢も大事かと思います。
最初の小さな一歩、あなたも踏み出しませんか?