- ビールを海外から輸入したい!
- ワインを輸入販売したい!
- 焼酎や日本酒を海外へ輸出したい!
のように、お酒を扱う貿易ビジネスをお考えになる方は、結構多いかと思います。
まずは商品選び、メーカーさんとの関係作りなどがあると思いますが、
同じくらい重要なのは、「どこの港から、どこの港へ送るのか?」といった、経路を考える事です。
北米との貿易といっても、西海岸なのか、それとも東海岸なのか?によって
シッピングに掛かる時間が大きく変わってきます。
例えば、東京港からカリフォルニア州のオークランド港へ貨物を送る場合、
海上輸送に掛かってくる時間は一般的には3週間前後ぐらい。
そして、東海岸のボルティモア港に貨物を東京港から送る場合は、途中の積み替えと
中南米を経由する事を考えると、1ヶ月半ぐらいの時間がかかります。
地図を見ても分かりますが、北米大陸は想像以上に大きいです。
「カリフォルニア州の面積の大きさは、日本の大きさ位で、テキサス州の大きさはフランスぐらい」と聞いたことがあります。
島国の日本に住んでいると、他の国の大きさにビックリしますよね!
空輸も良いけど
取引相手の港の位置があまり良い条件の場所に位置していない場合、
「最初のシッピングは船を諦めて空輸にしよう」と考える方もいるかと思います。
まずは、早く商品を手に入れたい。又は、相手へ早く商品を届ける為に空輸を選ぶといった理由ですね。
空輸の場合のフレイトは重さに掛かってきますので、物量が多い場合、
例えば1000KGぐらいになってくると、輸送料(フレイト)はかなり高額になってきます。
(例: 2.5USD/KG)
その他に取扱料、通関代、保税倉庫代、Etcが掛かってきます。。。
実際にそこまでシッピングコストをかけた商品であれば、販売用に商品のプライシングをする際は、
仕入コストと同じくらいのシッピングコストが掛かっているかもしれません。
そうなってくると、仕入れたは良いけど、消費者が手を伸ばしにくい販売価格になる可能性もあります。
なので、テスト輸入・輸出時に空輸で貨物を送る時は良いかもしれませんが、
大量の商品を送る際には、送料について気を付ける必要がありますね。
勿論、空輸の良い所として、スピードが早いというのがあります。
船で1ヶ月半の時間をかけるよりは、航空便で4,5日で到着させたいと希望する方もいるでしょう。
仕入が5USDの商品を大量に空輸するなら、仕入価格の多くのウェイトをシッピング代が占めてくる事が予想されますが、
そもそもの仕入が50USDであれば、状況が異なって見えてくるはずです。
空輸代は、商品が安かろうが高かろうが、「重さ」をベースにフレイトが決まってきます。
それを頭に入れておくことがポイントですよね!
シッピング(輸送)に長時間の時間がかかる時の注意!
ヨーロッパからの船便ですと、現地出航から東京・横浜港着で約40日前後の時間がかかりますよね。
東京・横浜から北米の東海岸へ貨物を送った時も、同じぐらいの時間がかかります。
と、ここで注意しておきたいのは「賞味期限」ですね。
あまり賞味期限といった考えが無い商品を扱うなら気にならないかと思います。
例えば、一般的なワイン。ワインであれば、O月OO日以内に飲んでくださいといった文言を見かけませんね。
では、ビールはどうでしょうか?
輸入ビールを買われた事がある方はお気づきと思いますが、ラベルを見ますと
「賞味期限」が記されていますね。
もしも賞味期限の期間が製造より6ヶ月だとした場合に、シッピングに1ヶ月半(ドアツードアは2ヶ月近く?)
の時間をかけるのは、少し心配ですよね。
商品か輸入港に到着しても、それから通関があり、配送です。
実際に消費者の手元に届くまでに、それなりに時間がかかります。
ですので、商品選びの際に賞味期限を調べるのも大事ですし、
シッピングに掛かってくる時間を調べるのも重要です。
アクセスが良くない港、時間がかかってしまうシッピングになる場合は、
本当にその場所との取引で良いのか?をもう一度考えるのが良いかもしれません。
せっかく始める貿易ビジネスですので、良い商品を探す事だけに注力するのではなく、
「取引相手の場所」も同じくらい重要に考えるのがお勧めです。
日本に入ってきていない魅力的な商品は、まだまだ世界に沢山あるはずです。
そして、海外へ出て行っていない日本の魅力的な商品もあるでしょう。
あとは、どの様にそれを形にしていくか!?
ですね!