個人で酒の免許取得後に法人設立した場合どうなりますか?
現在、個人事業で免許を取得してワインを販売しているのですが、法人化を検討しています。
免許はどうなりますか?
個人事業で始めたビジネスが大きくなったり、取引上の都合等で会社組織へと変更することは決して珍しいことではありませんね。弊社もそういったご相談は良くいただきます。
「自分(事業主)が社長になるんだから、会社になっても免許は引き継げますよね」
このようにお考えになる方は多いのですが、これは誤解です。
個人と会社(法人)は、別々のものと考えますので、免許を持っていた個人の方が代表者になったとしても、改めて、会社としての免許申請手続きを行い、会社として免許を受ける必要があります。
免許というのは、以下の項目を限定して交付されるものなので、誰かに免許を譲渡したり引き継がせたりすることは出来ないのです。
- 1、販売者(誰が)
- 2、販売場(どこで)
- 3、品目(どんな酒類を)
- 4、販売方法(どのように販売するか)
上記について変更が生じますと、それぞれに応じた手続きを行うことになりますが、1の販売者が変わる場合には、新販売者が免許申請をして審査を経て、新たに免許を受けることが必要となります。
なお、個人事業から法人化(法人成り)をした場合の免許申請であっても、基本的には審査期間は2ヶ月程度かかってしまいます。
法人化をご検討の際には、お早目にご相談いただければと思います。
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