海外からワインなり、リキュールなり、何らかの商品を輸入する際に避けて通れないのが、貿易実務。そう、日本側としては通関手続きがありますよね。通関手続きを終えないと、実際に自分の手元には商品を持って来る事が出来ないので、必ずクリアしないといけない通過点です。これ、「どの様にやるのか」と悩みませんか?
たまに、「貿易コンサル事務所」といって、貿易業務を代行しますという専門家がいますが、こういった方々に通関業務を依頼するわけではありません。彼らは、どちらかというと海外市場での営業代行業務であったり、書類制作の代行、コンサル等がメイン業務のようです。
通関業務は、一般的には通関士にお願いをします。ただし、現地の港を出てきた際に、現地側のLogistic会社から、日本の提携先船会社について連絡を受けると思います。その船会社の中の通関部門に仕事を任せることが出来ます。通常は通関士以外の人間が、通関業務を代行する事は出来ないので、プロに任せるのが流れとなります。
やり取りは通常、電話とメール、FAXがあれば、コミュニケーションは取れます。そして彼らは勿論土日は休みなので、タイムスケジュールを考える時は、月~金の5営業日内で仕事をお願いすることを頭に入れておく必要があります。
どんな流れで輸入手続きは進むのか?
弊社自体で輸入も輸出の経験があるので、どの様な流れで進むかを経験しているので、分かる範囲でお知らせします。
(1)日本側の船会社、その中の通関部署とやり取りをする
(2)求められる資料を用意して送る
(3)検疫が必要な場合は、受ける
(4)使用許可が出ている、裏ラベルの資料を送る
(5)酒税を納める
(6)倉庫使用料やその他の経費を払う
(7)輸入許可書を発行してもらう
(8)許可書が発行されると、自分の貨物を引き取る事が可能となる
大雑把ですが、こんな感じの流れで作業は進みます。
輸入手続きでポイントとなってくるのは「時間」と「お金」を意識する事。時間についていえば、手続きに時間がかかっていれば、いつまで経っても自分の手元に商品が来ないので、買い付けたワインやその他のお酒を販売できない悪循環となります。ですので、出来るだけスムーズに物事を進め、早く儲けを発生できる体制を整えたいですよね。お金に関して言えば、何だかんだと費用が発生する場面が出てきます。例えば、検疫が必要になってくる場合も1商品に対して、約1万円程度の費用がかかってきます。その他にも、船会社の通関部署に支払う各種サービス費用もかかってきます。しかし、そういった物にお金を使えないのであれば、いつまで経っても商売にならないので、必要経費として考える事が大事です。そういった意味でも、コスト算出を事前にある程度出来ていないと、実際に商品が手元に来た際に上乗せされていく費用で、当初自分が考えていた卸価格・販売価格が変わってくると思います。
輸入手続きの実務経験がある人に相談するのが近道
「あいまい」でビジネスをするのではなく、ある程度事前に予測する、準備しておく体制を整えるのが輸入手続きの際には重要になってきます。輸入手続きで重要なのは「事前の情報収集+準備」と私達は考えています。
でも、何の情報を準備すれば良いのか?という一つ一つの項目が分からない状況で、自分が集めている情報が正しいのか?など、不安になる事も多いかと思います。特に海外のワイナリーなり、酒の製造メーカーから入手しないといけない情報は、日本語ではなく英語かその他の外国語になってきますね。そして、メーカー側に動いてもらうにも、「輸入者から指示」がないと彼らも動く事が出来ません。
「魅力的な酒があるから輸入したい!」という商品にばかり目を向けるのではなく、その魅力的な商品をどうやって輸入通関するのか!?という実務面にも同じくらい目を向ける必要があります。
私達は酒の輸入の実務サポートも行っていて、今までにも色々なお客様をサポートさせて頂いております。そして輸入手続きのサポートをしたお客様はオーストラリア、ニュージーランド、アジアの国、ヨーロッパ(フランス、イタリア、オーストリア、ブルガリア、スペイン、ポルトガル、Etc)と色々な国の酒の輸入サポート実績もあります。
もしも、あなたもこれから海外から酒の輸入を考えているのだけど、「貿易実務」の箇所が分からない・・・とお困りであれば、お気軽にご相談をしてみませんか?