物量が多い輸出や輸入の際に海上輸送で手配するのが一般的ですね。
例えば、
- 5000本~7000本のワインの輸入を考えている
- 5000本~7000本の酒の輸出を考えている
など。
輸送時は「コンテナ」に貨物が入れられて、その後船にのせて運ばれます。これから輸出入を始める方にとって、コンテナがどの様に使われるのか?よく分からない方も多いと思いますので、実例で簡単にご紹介します。
これは先日、僕たちが利用した20FeetのReefer Container(定温コンテナ)の写真です。
コンテナには「ドライコンテナ」か「定温コンテナ」があり、それぞれ20Feetか40Feetの2サイズがあります。輸送するパレットの数によって20か40のどちらを利用するか?を決める必要があります。
例えば、20Feetにつめる貨物より1,2パレット分貨物が多い場合は、一般的には40Feetのサイズを利用します。それか、1,2パレット分の輸送を諦めるか・・・。
(重要)貨物の大きさを把握しておく事!
Packing Listの作成時にも必要となってきますが、自分たちが輸送する貨物のパレッタイズ時用や、コンテナが20になるか、40になりそうか?を把握する為にも、輸送する商品の箱の寸法・重さは知っておく必要があります。
この箱情報は1商品毎にエクセル等にリストアップして情報管理するのがお勧めです。つまり、商品の数が10商品ぐらいだと管理は楽なのですが、50商品、100商品と多い場合はとても面倒になってきます。
これは最近僕たちが通関用に作成した実際のPLになります。
79商品もあったので、情報量はかなり多いです・・・。
この様にPLを作っていると、100%正確に情報をまとめていくのがとても大変になってきます。すべての商品の寸法・重さ情報を把握する必要があるので、適当な数字を入れるわけにはいきません。ですので、PLを作ったとしても、何度かミスがないか?のチェック作業も行います。このチェック作業は実際にやると情報量の多さに疲れます。。。
パレッタイズをしコンテナにのせる
貨物が倉庫に全て揃ったら、パレッタイズ作業を行います。パレットにはサイズがありますので、そのサイズ内に収まるように箱を積み上げていく必要があります。
先日行ったパレッタイズ作業は量が多かったので、
朝10時~午後の3時ぐらいまでかかりました。
その後コンテナにのせ、出航となります。
定温コンテナの場合は、「何度設定にしますか?」と聞かれますので、受取側の希望を聞いて、その温度を船会社に伝えます。今回のコンテナは5度設定と、結構低温でした。相手の港に到着する際に赤道を通ったとしても、定温コンテナ内は設定された温度のままになるので、高温になると品質にダメージが出るような商品を運ぶ際には、Reeferを使用するのが安心ですね。勿論、常温のDryコンテナと比べるとコストは高くなりますが・・。
ある程度物量の多い輸送をする際はコンテナを利用しますので、これから貿易ビジネスを始める方は事前にこういった貿易実務について理解しておく事をお勧めします。
あなたはどんな貿易ビジネスをお考えですか?